元AKBメンバーも!話題の「農業女子」って何?

農業女子03

少し前までは、「きつい」「汚い」「危険」というイメージが強く、3K職業の代表とも思われていた農業。

しかし、ここ最近、農業に対するイメージや社会の仕組みが劇的に変化。今や農業は、若者が憧れる職業と言っても過言ではなく、特に女性の活躍が期待される業界となりつつあります。

農業女子に熱い視線が注がれる!

昨今、農業というフィールドで活躍する女性は「農業女子」と呼ばれるようになり、過去に流行ったリケジョやドボジョに続くキーワードとして、注目度が急上昇中。

元バイトAKBメンバーが農業の勉強をスタートさせたり、キャリア系女子が転職先や副業として農業を選んだり。そのほかにも、NHKで農業女子をテーマにしたドラマが放送されたり、都内の女性たちに人気のおしゃれスポットで農業イベントが開催されたりと、「農業」×「女子」がちょっとしたムーブメントになっている兆しがあります。

農業=かっこいい!

こうした盛り上がりの背景。

それは、田舎暮らしへの憧れや、自分自身の手で食べ物を育てることのやりがいなどではないでしょうか。
事実、農業は「感動できる」「かっこいい」「稼げる」の新3Kとも言われているほか、若い女性を意識したファッション性の高い作業着や帽子、長靴も登場するなど、農業=ダサいというのはすっかり古い考えになっているようです。

自分たちでこだわりを持って野菜や家畜を育てることそのものが、ライフスタイルとして「かっこいい」と認知されているということでしょう。

農業女子の活躍を応援!農業女子PJって?

農業と一言で言っても、畑で農作物を生産するだけが仕事ではありません。

例えば、生産物を使った加工品の企画や、農家直営のレストランも人気です。
そのような飲食店向けメニュー開発だったり、各地で開催されるファーマーズマーケットに自ら出店して接客をしたりと、実は守備範囲はかなり幅広いです。そんな中で、女性らしい感性やアイデアを生かすシーンが増えたことも、「農業女子」に注目が集まるひとつの要因となっていると言えます。

このような流れに省庁も便乗。農業女子を応援するべく、農林水産省が先陣を切って立ち上げたのが「農業女子PJ(プロジェクト)」です。

【関連サイト】
農業女子PJ
https://nougyoujoshi.maff.go.jp/

農業女子と企業とのビジネスマッチングを行ったり、女性と農業に関するイベント情報を発信したりと、さまざまな形で農業女子の活躍の場を提供している本プロジェクト。

一見農業とは関係なさそうな民間企業も参画し、農業女子のための新サービスや新商品の開発をサポートしているのも興味深いところです。

例えば、下着メーカーのワコールは、「すごい下着発明部農学科」というネーミングで下着の商品開発を農家女子プロジェクトと行い、身体の動きに配慮した下着を開発・発売するに至りました。

どうやったら農業女子になれる?その気になる方法は?

一昔前は、農家に嫁ぐくらいしか手がありませんでしたが、今では就農のための求人サイトがいくつも誕生し、コネがなくても農業にチャレンジしやすくなりました。開業することも、雇われることも、どちらのパターンも選べるし、アルバイトやパートから始めることもできます。

未経験者であれば、給料はそれほど期待できないかもしれませんが、学びながら農業をすることができたり、一般企業と同じような就労体系で勤務時間や休日が決まっている団体もあります。

【関連サイト】
あぐりナビ.com
https://www.agri-navi.com/

また、いきなり就労は難しいなど、迷いがある場合は、農業体験ができる日帰り・宿泊プランを利用して、どんなものなのかをまずは体験してみるのもよさそうですね。

【関連サイト】
グリーンツーリズム
http://www.kouryu.or.jp/gt/

さまざまな条件、スタイル、仕事内容の農家や団体があるので、情報収集をしながらまずは自分自身が何を作りたいか、どう農業と向き合いたいかを具体的にイメージするところから始めてみてはいかがでしょうか。

農業の将来を明るくする女子力!

農業は甘い世界ではありません。

体力勝負な側面もあり、女性が働くには厳しい環境であることに間違いありません。
しかし、自分たち自身の手で「おいしい」食べ物を育てていくことは、かけがえのない喜びをもたらすことでしょう。

そして、農業に今求められている、売れる野菜や商品は何かというマーケティング的発想力や、消費者ニーズをとらえた商品を生み出す企画力は、女性が得意とする分野です。

未来の農業を明るくする存在ともいえる「農業女子」にますます注目していきたいですね。

農業女子03