パートやアルバイトとして働くときに、最初に気になるのが時給だと思います。
一口に時給と言っても800円台、1000円台など業務内容によって違います。
そんな時給と関係してくるのが最低賃金という制度。名前は聞いたことがあるけれど意外とその詳細は知られていません。
今回はそんな最低賃金の仕組み、見ておくポイントなどをご紹介します。
そもそも最低賃金って？
最低賃金とは、最低賃金法によって国が定めた賃金の最低額のことを言います。
簡単に言うと、正社員やパート、アルバイトに関わらず使用者が労働者に支払わなければならない金額のことです。
この中でも地域別最低賃金と特定最低賃金の二つがポイントとなります。
地域別最低賃金って何？
地域別最低賃金とは、47都道府県のそれぞれに定められた賃金の最低額のことを言います。
例えば、東京が932円、沖縄で714円など地域によってバラつきがあります。（出典:平成28年度地域別最低賃金改定状況」（厚生労働省））
基本的に大都市圏ほど高く、地方都市ほど低く設定されています。
この地域別最低賃金がパート、アルバイトの時給と深い関係があります。
特定最低賃金って何？
特定最低賃金とは、特定の業種に関して定めた賃金の最低額のことを言います。
これは、地域別よりも優先して最低賃金として設定されます。
パート、アルバイトなどに関連した業種は少ないですが、最低賃金を知る上で大切なポイントです。
最低賃金と時給の関係は？
最低賃金は、パートやアルバイトの時給と深い関係があります。それは、地域や特定の業種で設定された最低賃金がパート、アルバイトの時給の最低額になるからです。
逆に、アルバイトの募集でこの最低賃金を下回る時給が記載されている場合は、違法ということになります。
パートやアルバイトを探す時に、自分の住んでいる地域などの最低賃金を知っておくと記載された時給に間違えがないか、などの判断ができます。
最低賃金は、各都道府県か厚生労働省のホームページで確認できます。
出典：「地域別最低賃金の全国一覧」（厚生労働省）
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/
この情報を知った上で、現在働いているアルバイト、探そうとしているアルバイトの時給と照らし合わせてチェックしておくことが大事です。
この最低賃金は、その都度下限額が変動するので、定期的に見ておくと役立つかもしれません。
パート、アルバイトで働く上で必要な知識の一つとして覚えておきましょう。
